デブのパパ活

 ずっと諦めていたことが、実は実現可能だとわかった時、心底の興味と喜びを持ちました。24歳、デブのフリーターです。この肉体ですから、男性から好きになってもらった経験がありません。こんな私です。 パパ活というのは、遥か遠くの存在である。 夢の国の存在である。 そんな意識がありました。 デブのパパ活なんて、間違いなく実現出来ない。 ただ嫌われるだけ。 馬鹿にされるだけ。 そんな思いしか持っていなかったのです。 ただし、やはり魅力を感じていたのがパパ活でした。  実は、デブのパパ活は実際大丈夫ということが分かっていったのです。 それは、私のように太った友人です。 私よりも肉が沢山ついている友人、なんと、ご飯パパを作ったと言い出し、ディナーをご馳走してくれました。 「嘘だよね」 思わず聞いてしまった私。 「嘘じゃない。実はね、デブ好き男性がいたのよ。だからデブのパパ活は普通に成功しちゃったわけ」 ものすごい衝撃と驚きを感じてしまったのです。  誰でも名前を知っている、有名な出会い系アプリの中での出会いだったそうです。 「ほら、嘘つくとパパの気分が悪くなるからさ、デブって書き込んでおいたのね。そうしたら連絡来ちゃった」 やりとりから、面接を経て、本格的継続した食事デート関係だと言うのです。 「2万円もね、毎回もらってるの」 その笑顔に圧倒された私でした。  デブでもパパが見つかることが分りました。 彼女の利用したアプリに登録してしまいました。 私もデブであることを書き込み、食事で癒してくれる人探しを始めました。  純粋デート関係ですから、時間が必要でした。 ただこの我慢をしたことで、デブ専パパからのお誘いを受けられてしまいました。 都度払い3万円のパパさんです。 私も、デブのパパ活に成功してしまいました!